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オフィスの照明をLED化!知っておきたいメリット・デメリットとは?

内装工事・空間デザイン 2024-07-12
オフィスの照明をLED化!知っておきたいメリット・デメリットとは?

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この記事のポイント

  • LED照明とは
  • 蛍光灯とLEDの違いについて
  • 知っておきたい!LED照明のメリット・デメリット
  • オフィスの照明をLED化する方法とは
  • 具体的なLED照明の導入方法について

オフィス環境において、照明は生産性、働きやすさ、安全性に大きな影響を与える重要な要素です。特に近年、LED(発光ダイオード)照明が注目されています。LEDは、電気エネルギーをダイオードを通じて光に変換する技術で、従来の蛍光灯や白熱灯と比べてさまざまな優れたメリットを持っています。ここでは、オフィスの照明としてLEDがなぜおすすめなのか、蛍光灯の違いや導入方法について詳細に解説します。

LED照明とは

LED照明とは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)を光源とした照明器具のことです。LEDは、電流を流すと発光する半導体素子で、従来の白熱灯や蛍光灯とは異なる原理で光を生み出します。LED照明は、低消費電力、長寿命、コンパクトな設計が可能といった特長を持ち、近年オフィスや家庭、商業施設など様々な場所で急速に普及が進んでいます。
最近では、調光調色機能を備えた照明器具もあり、オフィス空間の場所や時間によって調整をすることも可能になりました。

蛍光灯とLEDの違いについて

従来のオフィス照明として一般的に使用されていた蛍光灯とLED照明には、多くの違いがあります。それぞれの特徴を挙げて、違いを説明していきます。

エネルギー効率の違い

まず一つ目の違いは、エネルギー効率です。蛍光灯は白熱灯に比べてエネルギー効率が高いとされていますが、LED照明はさらに効率が良いです。具体的にはLED照明は蛍光灯に比べてエネルギー消費が約50%減少するとされています。そのため、LED照明を採用することでオフィス全体の電気代を大幅に削減することができます。

寿命の違い

次に、寿命の違いが挙げられます。蛍光灯の寿命は一般的に約8,000〜15,000時間とされていますが、前述したようにLED照明は約25,000〜50,000時間と長寿命です。これにより、メンテナンスコストや頻繁な交換作業を減らすことができ、結果的にトータルコストの削減が期待できます。

点灯速度の違い

さらに、LED照明は点灯速度でも蛍光灯に勝っています。蛍光灯は点灯するのに数秒かかることがありますが、LEDはスイッチを入れると即座に点灯します。特に、センサーライトなどの用途で時間の重要性が求められる場合、LED照明の方が優れた選択肢となります。

加えて、蛍光灯には特有のちらつき(フリッカー)があります。このちらつきが原因で目の疲れや頭痛を引き起こすことがあります。一方、LED照明はちらつきが少なく、目に優しい光を提供することができます。これにより、長時間の作業でも目の疲れを軽減させ、社員の健康を守ることが期待されます。

知っておきたい!LED照明のメリット・デメリット

蛍光灯に比べてメリットの多いLED照明ですが、一方で少なからずデメリットになる部分もあります。
ここでは、メリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

メリット

電気代の削減

低消費電力であるため、照明にかかる電力コストを大幅に削減できます。
オフィスの運営コストを抑えたい企業にとって、この点は非常に魅力的です。

メンテナンスコストの削減

LED照明は一般的に25,000時間から50,000時間と長寿命であるため、ランプ交換の頻度が減り、メンテナンスにかかる手間とコストを抑えられます。

快適な照明環境

即時点灯により、すぐに最適な明るさで作業ができます。また、光の質もよく、目への負担が少ないとされています。

オフィスデザインの自由度向上

コンパクト設計により、照明器具のデザインの幅が広がり、オフィスの雰囲気づくりに活用できます。形状も蛍光灯型だけではなく、電球型、ダウンライト型、ペンダントライト型と様々です。

環境負荷の低減

低消費電力により二酸化炭素排出量を抑えられ、また、LED照明は有害物質(鉛や水銀など)を含まず、廃棄の際にも環境に優しいです。エコフレンドリーな企業イメージを強化する上でも、LED照明は最適な選択肢となります。

デメリット

初期コストが高い

LED照明は、蛍光灯に比べて初期の導入コストが高くなる傾向があります。
LED照明はその技術が高度であるため、購入時のコストが高めです。しかし、長期的に見ればエネルギーコストの削減やメンテナンスコストの低減により、初期費用を回収できるケースが多いです。

熱への弱さ

LEDは熱に弱く、高温環境下では寿命が短くなる可能性があります。放熱設計が重要となります。

色の再現性

LEDは、蛍光灯や白熱灯に比べて演色性(色の再現性)が劣る場合があります。近年は高演色性のLEDも増えてきているので、用途に合わせて選定する必要があります。

光の眩しさ

LEDは一方向に強い光を放ちやすい特性であるため、直視すると眩しく感じる場合があります。適切な配光設計や拡散カバーの使用が求められます。

器具との互換性

既存の照明器具によっては、LEDへの交換ができない場合や、安定器の交換が必要な場合があります。

これらのデメリットは、LEDの技術進歩や製品の改良により、徐々に解消されつつあります。メリットとデメリットを総合的に判断し、オフィスの特性に合わせた照明設計が重要となります。

オフィスの照明をLED化する方法とは

オフィスの照明をLED化する方法には、大きく分けて2つのアプローチがあります。

既存の照明器具をLEDランプに交換する

蛍光灯器具をそのまま活用し、ランプのみをLEDに交換する方法です。工事の規模が小さく、比較的低コストで済みますが、器具の対応状況を確認する必要があります。安定器の交換が必要な場合もあり、その場合は工事の規模が大きくなります。

LED専用器具に交換する

既存の照明器具を撤去し、LED専用の器具に交換する方法です。最初から最適な配光設計がされており、高い省エネ効果とデザイン性が期待できます。ただし、工事の規模が大きくなり、初期コストも高くなる傾向があります。

具体的なLED照明の導入方法について

オフィスの照明をLEDに変更することは、多くのメリットがありますが、具体的にどのように行うのかを理解しておくことが重要です。以下に、オフィスの照明をLEDに変更する方法について詳しく解説します。

1:現状の照明状況を把握する

最初に行うべきは、現状の照明状況を詳細に把握することです。どの部屋やエリアにどれだけの照明が設置されているのか、各照明器具の消費電力や寿命、交換頻度を把握します。この情報は、今後の計画を立てる上で非常に重要です。

2:適切なLED照明を選定する

把握が完了したら、次に適切なLED照明を選定します。この際、以下のポイントに注目することが重要です。

・消費電力: エネルギー効率の高いものを選ぶ。
・寿命: 長寿命のものはメンテナンスコストを削減できる。
・色温度: オフィスの用途に応じて色温度を選ぶ。例えば、集中作業エリアには高色温度(白色光)、レクリエーションエリアには低色温度(暖色光)を選ぶ。
・演色性: 光の品質を示す指標で、一般的にCRI(演色評価数)が80以上のものが推奨されます。

3:計画と予算の策定

次に、LED照明への交換計画と予算を策定します。初期費用は高めですが、長期的なコスト削減を考慮すると、総合的には節約になります。この際、エネルギー消費の削減効果やメンテナンスの頻度低減などを具体的に見積もっておくと良いでしょう。

4:専門業者への依頼

ランプだけの交換自体は簡単な作業ですが、配線や照明設置の高度な技術が求められる場合には、電気工事の資格が必要となるため専門業者に依頼するようにしましょう。信頼できる業者を選び、見積もりを複数取得することで、コスト面や工事内容の比較検討ができます。
場合によってはステップ1の段階から専門業者に依頼しておいた方がスムーズに進むこともあります。

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LED照明を使用した施工事例

こちらの施工事例では、広々としたエントランス空間に、LEDのペンダントライトとダウンライトを新設しました。
明るさも確保しつつ落ち着きと高級感が感じられるデザインです。
特に2灯の大型のペンダントライトが印象的で、光の演出で空間に華を添えています。

まとめ

オフィス照明をLEDにすることで、多くのメリットを享受できる一方、一部のデメリットも存在します。しかし、適切な計画と製品選定、専門業者の活用により、デメリットを最小限に抑えつつ、メリットを最大化することが可能です。エネルギー効率の向上やコスト削減、社員の作業環境の改善を目指す企業にとって、LED照明は非常に有効な選択肢となります。ぜひ、この記事を参考に、オフィスのLED化を検討してみてください。


このコラムを書いたのは

【株式会社ミライズワークス】
東京や大阪を中心に、オフィス移転や新規開設のオフィスデザイン・レイアウト設計をしています。
コラムではオフィスづくりで培った経験をもとにオフィスにまつわる情報を発信します。