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【保存版】オフィスの間仕切り壁の正しい選び方 -デザインの自由度が高い造作パーティション(LGS)編-

内装工事・空間デザイン 2022-10-04
【保存版】オフィスの間仕切り壁の正しい選び方 -デザインの自由度が高い造作パーティション(LGS)編-

PICK UP

この記事のポイント

  • パーテーション?パーティション?ほんとはどっち?
  • パーティションは固定しているものばかりなのか?
  • 造作パーティション(LGS)の特徴とは?
  • 造作パーティション(LGS)4つのメリット
  • 造作パーティション(LGS)3つのデメリット
  • オフィスのことならプロにおまかせ!なんでもご相談ください!

これも大げさな言い方でもなく、筆者も商談や訪問でたくさんの企業様に行くことが多いですが、パーティションのない会社は今まで見たことがありません。

それぐらい、デスクやチェアにも負けずとも劣らないくらいの重要性が、「パーティション」にはあります。

パーティションの置き方、設置の仕方一つで、オフィスの快適性や生産性の無限大のバリエーションを生むことができます。
そんなパーティションの種類と、その特徴、適用場面などを解説していきます。

パーテーション?パーティション?ほんとはどっち?

オフィス施工業界にとっては「パーティション」が常識になっていて、当サイトでも「パーティション」の表記で統一します。

しかし、オフィス家具販売業界のサイトなどを見ていますと、「パーテーション」といった表記も数多くありますので、一概に間違っていると断定できるものではなく、どちらの言葉でも同じイメージを持っておく必要があります。

パーティションは固定しているものばかりなのか?

パーティションは固定しているものを見ることが多いですが、引き戸になっていて、出入り口としても機能するパーティション、収納を兼用しているパーティションなど、パーティション的な機能もうまく使うと省スペースや動線の向上など、色々なオフィスの問題を解決するポテンシャルを持っています。

造作パーティション(LGS)の特徴とは?

LGSとはLight Gauge Steelの略で、壁や天井の下地材として使われる「軽量鉄骨」のことで、オフィス移転やオフィスレイアウト変更の際の内装工事に用いられる材料のことです。

LGSで骨組みを建て、その上に石膏ボードを貼りつけ、さまざまな種類の仕上げ材を施した壁のことを造作パーティション(LGS)と言います。

主な特徴としては以下の3つが挙げられます。

●仕上げはクロス、シート、塗装、石などにしたりR壁にしたり自由度が高い
●一度設置すると取り壊すか改造するしかなく恒久的な間仕切りとして考える
●工期が長くなる場合が多いので、余裕をもった工事計画が必要

造作パーティション(LGS)は、建材の中でもポピュラーなものの一つで、オフィスや店舗、商業施設などの建物に活用されている事例が多々あります。

それは、アルミやスチールパーティションにはない優れた特徴を持っているからです。

では、造作パーティション(LGS)には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
早速みていきましょう。

造作パーティション(LGS)4つのメリット

どのような仕上げを施すかによって、様々な空間を演出できる造作パーティション(LGS)は、デザイン性と機能性を合わせ持つのが強みです。

造作パーティション(LGS)のメリットは以下の4つです。

遮音性・防音性が高い

造作パーティション(LGS)は、アルミやスチールパーティションに比べて遮音性・防音性が高いのが特徴です。

必要に応じて、

●ロックウールやグラスウールを石膏ボードの間に充填する
●石膏ボードを二重張りにする
●遮音シートを挟む

等の施工をすることで、音をより伝わりにくくし、遮音性を高めることができます。

耐火性に優れている

LGSは、構成部品のほぼ全てが鉄製の建材ですので、木材に比べると燃えにくい性質を持っており、耐火性が高いです。

その性質上、多くの人が集まるオフィスや店舗、商業施設などの内装を作る際に、最適な素材と言えるでしょう。

また、石膏ボードも建築基準法に基づく防火材料として、不燃材料・準不燃材料に認定されています。

万が一、火災が起こって高熱にさらされても、石膏に含有される約21%の結晶水が、伝熱の防止、延焼の抑制をする役目があるため、一定期間燃え広がるのを防ぐことが可能です。

このように、造作パーティション(LGS)は耐火性に優れていることから、防火の検査に通りやすいという点もメリットの一つに挙げられます。

耐久性があり歪まない

LGSは木材とは違い、湿気やカビによる変質がほとんど起きません。

湿気等の影響を受けないため、「反り」「曲がり」「割れ」が少なく、腐食や虫食いの心配がありません。

また、LGSは鉄製の建材なので、年月とともに歪みが現れることもなく、十分な強度を保ったまま長く使うことが可能です。

LGSの構成素材は工場で大量生産されていますので、品質を一定に保ったまま供給できるうえに、変化が少ない安定した素材と言えるでしょう。

デザインの自由度がある

造作パーティション(LGS)は、アルミやスチールパーティションに比べて、オフィスのレイアウトを自由にデザイン設計することができます。

それは、石膏ボードの表面に仕上げる素材の種類が、

●クロス(壁紙)
●タイル
●カラーガラス
●グラフィックシート
●塗装

と豊富なため、企業のイメージにあったオフィスデザインを実現することが可能です。

また、造作パーティション(LGS)は、曲線や波型に建てるなど、空間に合わせた間仕切りをつくることができるのもメリットの一つです。

造作パーティション(LGS)3つのデメリット

造作パーティション(LGS)は、アルミやスチールパーティションと比較すると施工期間が長くなること、再利用や原状回復できないことがデメリットです。

造作パーティション(LGS)のデメリットは以下の3つです。

施工期間が長くなる

造作パーティション(LGS)を施工する際は、床・天井への穴あけ工事が必須です。

また、アルミやスチールパーティションとは違い、石膏ボードの表面に仕上げ材を施工する等、複数の工程があるため、出来上がるまでに施工期間がかかります。

ただし、完成までに手順と時間がかかっている分、充分な強度を持ち合わせながら、オフィスに合う空間を演出できます。

一度設置すると位置の変更ができない

造作パーティション(LGS)は、アルミやスチールパーティションとは違い、オフィスのレイアウトそのものを変える施工のため、一度設置したら自由に移動できません。

再利用や組み換えすることができず、取り壊すしか方法がないため、あらかじめ専門の業者に相談をし、計画を立てて施工することをおすすめします。

ただし、LGSの構成素材は、銅板の厚みが0.5mmほどしかなく、木材に比べるとかなり軽量です。

そのため、建物への負担が少なく済むという点も、パネルを選ぶ際のポイントとなるでしょう。

費用がかかる

造作パーティション(LGS)は、各オフィスのオーダーメイドとなりますので、デザイン性や機能性を高めることができる反面、施工期間と費用がかかります。

また、出来上がるまでに時間がかかる分 強固な壁になりますが、強固なだけに解体するのがとても大変で、原状回復工事が必要となり、さらに費用がかかります。

加えて、解体した廃材は産業廃棄物として処理しなければならないため、ここでも費用がかかってしまいます。

ただし、LGSの構成素材はリサイクルが可能な地球に優しい環境に配慮した素材なので、お客様の会社も環境に優しい取り組みをしているということに繋がるでしょう。

オフィスのことならプロにおまかせ!なんでもご相談ください!

ミライズワークスでは、上記以外のオフィスファシリティに関するノウハウを多数掲載しています。

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東京・大阪のオフィス移転、ご開設などオフィスづくりに関することは、ミライズワークスへご相談ください。


このコラムを書いたのは

【株式会社ミライズワークス】
東京や大阪を中心に、オフィス移転や新規開設のオフィスデザイン・レイアウト設計をしています。
コラムではオフィスづくりで培った経験をもとにオフィスにまつわる情報を発信します。

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